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内部統制とCSR

CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略で、
「企業の社会的責任」と訳されています。

CSRの定義は、
企業が様々なステークホルダーとの信頼関係を構築し、
自らの事業活動を継続していく上で、果たしていかなければならない責任
というのが一般的です。

ステークホルダーとは、
企業が経営を続けることによって、利益の恩恵を享受する
個人や法人や機関など の利害関係者のことです。

ステークホルダーの具体例としては、
株主(投資家)、従業員、取引先、消費者、社会(地域、国際)などがあげられます。

企業は社会から事業活動に必要な経営資源(人材、資材、資金など)
を調達し、 その経営資源を使って、製品やサービスを社会に
提供することにより 事業活動を行っています。

つまり、企業は社会から存在意義を認められることで、
継続的に事業活動をすることが許されているといえます。

内部統制とは企業活動が適切に行われていることを
企業自らが監視、評価、改善していく一連の仕組みのことですから、
内部統制はCSRを実現するための重要な手段の一つと位置づける
ことができるでしょう。

内部統制と企業の不祥事

内部統制が重要視されてきている背景としては、
たび重なる企業の不祥事が挙げられます。

有名どころとしては、
アメリカにおけるエンロンやワールドコムの粉飾事件、
日本における大和銀行事件でしょうか。

最近でも、食品偽装や再生紙偽装など、
連日マスコミを騒がせているのが現状です。

企業を取り巻く環境は年々劇的に変化しており、
企業の社会的責任(CSR)を問う声が高まっています。

ステークホルダー(利害関係者)に対して責任を果たさない場合、
社会からの批判の目はますます厳しいものになっています。
不祥事が発覚した企業が倒産に追い込まれるケースも多々あります。

企業が社会的責任を果たし、継続的に発展していくための手段として
注目されているのが内部統制です。

内部統制の充実は、
リスクマネジメントという観点もさることながら、
ステークホルダーの信頼を勝ち取り、
引いては、企業価値の増大に寄与することになるのです。

内部統制とは?

内部統制とは、
企業活動が適切に行われていることを
企業自らが監視し、評価し、その取り組みを改善していく
一連の仕組みのことをいいます。

内部統制には、4つの目的があります。
1、業務の有効性及び効率性 (業務目的)
2、財務報告の信頼性 (財務報告目的)
3、事業活動に関わる法令等の遵守 (コンプライアンス目的)
4、資産の保全(資産保全目的)

また、

内部統制には、6つの構成要素からなります。
1、統制環境
2、リスクの評価と対応
3、統制活動
4、情報と伝達
5、モニタリング
6、ITへの対応

内部統制は、
2005年に会社法 、
2006年に金融商品取引法において、
共に内部統制システムの構築を義務付ける規定が
おかれ注目を集めています。

なお、 金融商品取引法における内部統制報告書の提出の義務に
関する部分が、日本版SOX法と呼ばれています。

会社法と金融商品取引法とは、一般法と特別法の関係にありますが、
重要なことは、共に、内部統制をシステムとして要求している点です。

内部統制そのものの考え方は、かなり古くからありますし、
組織にとっては一般的といえます。

他方、システムとしての内部統制は、比較的新しいものです。

内部統制と内部統制システムは区別して考えることが必要です。

現在、内部統制システムのデファクトスタンダードであると
考えられているのが、COSOフレームワークと呼ばれるものです。